電子探訪記

モンハン好きのおっさんが残すライフログ、読書・ゲームがメイン

読書・書評

「GODZILLA 怪獣黙示録」は素晴らしいSF小説だった

「アニメ劇場版ゴジラ」の前日譚となる小説。 GODZILLA 怪獣黙示録 (角川文庫)作者: 大樹連司(ニトロプラス)出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2017/10/25メディア: Kindle版この商品を含むブログ (2件) を見る 自分は不覚にもウルウル…

ユニクロ潜入取材の記事を読んだけど、消費者としたらどうすればいいのか思い悩む

「ユニクロ潜入1年」で見えた現場の疲弊、“やりがい搾取”の罠 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン 上記の記事を読んだ。文春の掲載記事も読んだが、雑誌の記事はボリュームが欠けていたので、本の方を読むことにした。 コタツ記事が多い中、現…

【読書】定期的に読み返したくなる夏目漱石の「それから」

7〜8年の周期で読み返したくなる。理由はよく分からない。 夏目漱石の「それから」に出会ったのは、中学生の国語の教科書だったと思う。 小学校の頃から、本が好きで、新学年になり教科書が配られると真っ先に国語の教科書を開いてその日の内に読み切ってし…

【読書】余韻に浸っている…

俺ガイル12巻の読了後の余韻に浸っている。 他の本を読もうとしたが、俺ガイル12巻のインパクトが強過ぎて、文章が頭に入ってこない。 読み終えて丸二日近く経っているのに、影響が消えない。余韻というよりは、ここまでくると後遺症に近い。 モンハンもなん…

【読書感想】俺ガイル12巻を読了したが、大満足【ネタバレ無し】

ようやく読むことができた。何回か延期されていたので、執筆が捗っていないのが推測されていたが、待たされただけはある。 まだ読んでいない人は、ネタバレなどに接する前に、まっさらな状態でさっさと読むべし。 10巻前後から上滑りしてしまっていた感じが…

【読書】ずっとずっと心に残っているライトノベル

初夏の青い空。 そんな空を見ると、ほんの少し、なんとも言えない切ない気持ちが湧いてくる。 真っ青の空を、一機の戦闘機が真っすぐ上昇していく。 まるでロケットのように、ぐんぐんと垂直に昇っていく。 距離が遠いため、音は聞こえない。 が、エンジンノ…

【読書】押井守監督の処女作『機動警察パトレイバー TOKYO WAR』【何度も読み返したくなる本】

blog.tinect.jp この記事を読んでいたら、『星を継ぐもの』は確かに傑作だし、何年かおきに読み返したくなる本で、自分もお気に入りに一冊だし、「そういった何度も読み返したくなる本はあるよなぁ」と思った。 本棚のスペースには限りがあるので、本を溢れ…

【雑記】読書すると賢くなるという幻想

読書と勉強は、完全に別のモノで、読書をいっぱいしても、賢くはならないと個人的には思っている。 よく読書をさも崇高な行為のように捉えている人がいるけど、本をたくさん読んでも頭は良くならないし、教養も身に付かない(ソースは自分)。ただし、頭は良く…

【書評】「旅猫リポート」有川浩

■有川浩の新刊。「空飛ぶ広報室」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「県庁おもてなし課」など、最近の有川浩の作品はちょっとあっさりしていて泣けるシーンがほとんどなかったけど、今回はやってくれた。あざといくらい泣けるポイントを押さえ、最後50ページくら…

【書評】ミレニアム ドラゴン・タゥーの女

■書店の売れ筋ランキングにあったので、以前から気になっていた。Sonyの電子書籍端末「Reader」を買ったので、試しに購入してみたら、ハマった。珍しく一気に読んでしまった。間違いなく徹夜本。 ■あらすじは訳者の後書きを読むと分かる。導入部分が非常に長…

【レビュー】iPhoneで電子書籍を読む(Kinoppyレビュー)

■アニメで放送中の「Another」の原作がどうしても読みたくなったので、初めて電子書籍を買ってみた。iPhoneの画面が小さいのと3GSなので画像が粗いから読み辛いだろうと、今までずっと倦厭していたが、これ以上余計な本を増やしたくなかったので、思い切って…

読みたい本【2011/07/18】

【予約済み】 <吉> ・『宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎 幻冬舎新書 村山 斉/著 幻冬舎』 ・雨の降る日曜日は幸福について考えよう ・原発のウソ ・心を整える ・ラブ・ケミストリー ・もう一つのシアター! <三> ・天地明察 ・も…

『まおゆう』第二巻の感想

■土曜日に『まうゆう』の第二巻が届いた。今日読了したが、やはり読みやすかった。未読の人は是非ネットではなく、書籍で読むべき。誤字脱字など第一巻であった配色の間違いなども、今回はほとんどなかった。結構書き直しもしているようで、単純な書籍化とは…

有川浩「シアター2」の感想

■有川浩はとても好きな作家で、既刊の単行本は全て持っているほど。ただし、シアターはあまり好きなシリーズではない。登場人物の数が多すぎるし、いまいち会話のやり取りが面白くない。有川浩の魅力の一つに、軽妙で絶妙な登場人物同士の掛け合いがあるのだ…

橙乃ままれ『まおゆう』

■橙乃ままれの『おうゆう』を読んだ。2chで有名になったSS(Short Story)。魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」の書籍化。ネットでは有名だったが、ようやく書籍化された。全文が会話形式なので、慣れないとちょっと読みにくい。普通の小説とは…

『惑星のさみだれ』最終巻の感想

■『惑星のさみだれ』の第10巻(最終巻)が発売された。その感想。ネットでは概ね好評だったが、自分的にはイマイチだったというのが本当の所。自分が『惑星のさみだれ』を評価していたのは、仲間が死んでしまう点だった。その死の描き方が好きだったのに、今回…

1Q84 村上春樹

村上春樹の1Q84を購入した。職場の近くの小さな書店で、平積みされていたのを見て、衝動的に買ってしまった。 Book1を読み終えるとすぐにbook2を買った。そして、つい先程読み終えた。 感想はネットに一杯あるので、特に書く必要はないだろう。 良くも悪くも…

読んだ本 8月

<有川浩> 「別冊図書館戦争II」 「阪急電車」 「空の中」 「クジラの彼」 「塩の街―wish on my precious」 「ラブコメ今昔」 「海の底」 「レインツリーの国」 「別冊図書館戦争?」 図書館戦争はライトノベルだけどお勧め。 ハードカバーの本でライトノベ…

SF三昧その2

<購入リスト> アーサー・C・クラーク ・楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫) ・宇宙のランデヴー (ハヤカワ文庫 SF (629)) (文庫) ・海底牧場 (ハヤカワ文庫SF) (文庫) ロバート・A・ハインライン ・月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 207) (文庫) ・異…

自己啓発本その2

「銃・病原菌・鉄」(ジャレッド・ダイアモンド、草思社) 単行本: 317ページ 出版社: 草思社 (2000/09) ISBN-10: 4794210051 ISBN-13: 978-4794210050 発売日: 2000/09 日本人の英語 (岩波新書) 出版社: 岩波書店 (1988/04) 言語 日本語 ISBN-10: 40043001…

自己啓発本

はじめての後輩指導―知っておきたい育て方30のルール (単行本) 田中 淳子 出版社: 日本経団連出版 (2006/09) ISBN-10: 4818526045 ISBN-13: 978-4818526044 発売日: 2006/09 「聞く技術」が人を動かす―ビジネス・人間関係を制す最終兵器 (知恵の森文庫) (文…

宇宙の戦士

■「宇宙の戦士」ロバート・A・ハインラインを読了。正確には先週末には読み終えていた。サクサクと読める。以前読んだはずなのだが、最後の結末が記憶と違っていた。アニメのストーリーと混同していたのかもしれない。改めて思ったのは、戦闘の描写が少ない…

SF三昧その2

■行き帰りの車中で読んだが、特に2巻目の「ガニメデの優しい巨人」は秀逸だった。前作の「星を継ぐもの」の続編で、木星の衛星ガニメデで発見された宇宙船を調査している最中に、外宇宙から異星人の乗った宇宙船が飛来するというストーリーだが、前作では明…

SF三昧

■「今日の早川さん」の影響かSF本を大量?購入。宇宙戦争。ジェイムズ・P・ホーガン の「星を継ぐもの」シリーズ。宇宙の戦士。一昨日から私用で東北まで行って来たため、行き帰りの車中で読むつもりで購入。 ■宇宙戦争はさすがに古すぎた。ストーリーは映画…

Hunter x Hunter コミックを全巻購入

■結局、全巻購入。14巻までは何故か持っていたので、足りない巻を買い足し。最近、本当に金遣いが荒い。食費を込みで、一日で4000円くらい使っているかもしれない。まだバスがあるのに、最寄駅からタクシーと使って帰る事もしばしばある。仕事のストレス…

よつばと!

■「よつばと!」の新刊7巻が出ていたので、購入。はまりはしないが、すーと読める。予想外の驚きもないが、期待も裏切らない。むらっけがないというか、読んでいて安心できるというか。敢えて言うなら、作品というより工業製品(無論良い意味で)に近い印象…

アフターダーク

村上春樹のアフターダークを読んだ。

夏への扉

■引き続き、SFの古典の一つ「夏への扉」を読了。感動はしなかったけど、良質のSFだった。サマータイムトラベラーよりかは、断然良かった。ストーリーとしてはコールドスリープによるタイムトラベル物で、1979年頃の著作なのにそれほど違和感なく読め…

サマータイムトラベラー

■星雲賞作品という帯に釣られて読み始めたが、典型的なライトノベルだった。それ以下でも以上でもなし。ライトノベル好きな人にはオススメか。大人向きな小説ではない。 ■文体に既視感があった。巻頭の著者の紹介を読んで納得。新城カズマって、富士見文庫か…

暗号解読

■暗号解読を読了。「フェルマーの最終定理」>「暗号解読」かな。サイモン・シンの文体や構成に慣れてしまったからか、「フェルマーの最終定理」の時ほど新鮮な驚きを感じなかった。良い本であることは間違いないのだが…