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カスタマーエンジニアの憂鬱

将棋を始めたおっさんCEが残すライフログ的ブログ

【書評】「旅猫リポート」有川浩

読書・書評

有川浩の新刊。「空飛ぶ広報室」「ヒア・カムズ・ザ・サン」「県庁おもてなし課」など、最近の有川浩の作品はちょっとあっさりしていて泣けるシーンがほとんどなかったけど、今回はやってくれた。あざといくらい泣けるポイントを押さえ、最後50ページくらいずっと涙ぐみっぱなし。作者が泣かせに来ている事が分かっているのだが、それでもグイグイと引き込まれて、ついにはいい年のおっさんが鼻水が出てしまうほど、号泣してしまう。最後の方はもう「ええぃ、くそ、分かったよ。泣かされてやろうじゃないか」と開き直って、思いっきり泣きながら読んだ。涙と鼻水でグシャグチャになりながら読んだ。凄い、気持ちよかった。

■これは、変に泣くのを我慢したり、誤魔化したりせずに、思い切って泣きながら読むべき本。なので、人目がある通勤途中や喫茶店などではなく、自宅でじっくり読むべき。泣ける物語だけど、決して悲劇的ではなく、どこか暖かさのなる悲しさ。だから、遠慮なく泣ける。そして、泣いた後、凄いすっきりする。何か心地良い。清々しい気持ちになれる。悲しいけど、優しく、温かい物語。

■今年一番の小説でした。