電子探訪記

モンハン好きのおっさんが残すライフログ、読書・ゲームがメイン

SF三昧その2


■行き帰りの車中で読んだが、特に2巻目の「ガニメデの優しい巨人」は秀逸だった。前作の「星を継ぐもの」の続編で、木星の衛星ガニメデで発見された宇宙船を調査している最中に、外宇宙から異星人の乗った宇宙船が飛来するというストーリーだが、前作では明かされなかった謎が次々に明らかになっていくのも面白いし、純粋に異星人とのコンタクト物語としても楽しめた。ほとんど終わりまで一気呵成に読んでしまった。ページを捲る度にその先が気になって、途中でやめられない中毒性があった。久しぶりに本の世界にのめり込めた。

■「巨人の星」は、「ガニメデの優しい巨人」の続刊だが、こちらは途中までは面白かったのだが、後半が星間戦争と政治抗争の物語になってしまい、リアリティが薄れてしまった為、「ガニメデの優しい巨人」ほどは楽しめなかった。ご都合主義で話がお子様向けのヒーロー物みたいな展開になってしまったのが、非常に残念。スケールを大きくしすぎたのが、最大の要因だと思うが、もう少し違った展開や収拾の付け方があったのではないかと思えて、ちょっと不満が残る。

■シリーズ最終の「内なる宇宙」は上下巻だが、前作の最後がいまいち納得が行かなかったので、すぐに読まずに保留中。先に「宇宙の戦士」を読み進める。以前読んだ事があったはずだが、十年以上前なので、細かい点は覚えておらず、ほとんど未読と変わらず、結構面白く読み進めている。400P余りだが、昔なら一日で読めたはずだが、最近読むスピードが落ちてしまって、なかなか進まない。これはこれで長く楽しめるから、良いのかもしれないが、ちょっともどかしいのと哀しさを感じている。