電子探訪記

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【読書】押井守監督の処女作『機動警察パトレイバー TOKYO WAR』【何度も読み返したくなる本】

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この記事を読んでいたら、『星を継ぐもの』は確かに傑作だし、何年かおきに読み返したくなる本で、自分もお気に入りに一冊だし、「そういった何度も読み返したくなる本はあるよなぁ」と思った。
本棚のスペースには限りがあるので、本を溢れさせないように、定期的に本の入れ替えをしているが、ずっと手元に残している本が幾つかある。
そのうちの一冊が、アニメ監督で有名すぎて知らぬ人はいない押井守監督の処女作『機動警察パトレイバー TOKYO WAR』。
劇場版アニメ『機動警察パトレイバー2 the Movie』は有名すぎて、アニメ好きであれば一度は観たことがある人がほとんどのはず。
が、この映画のノベライズはあまり読まれていない。というか、そういった本があること自体が知られていない。


何を隠そう--
文字通り、正真正銘の処女作です。
この作品の執筆以前には、高校生の頃に棒SF雑誌の月例コンクール目指して書いたショートショートが数篇あるだけで、習作を含めて小説という形式で文章を書いた経験は全くありませんでした。


と著者があとがきで書いているが、押井守監督のたくさんある著作の中でもダントツに好きな本。
劇場版ではあまり描かれていない泉野明と篠原遊馬のシーンがふんだんに描かれているのがいい。
特に野明と遊馬が、オカカのおにぎりでやり合うシーンがなんとも言えない味わいがあって、すごく好き。このシーンの影響で、おにぎりを買うときは、必ずオカカおにぎりを選んぶようになってしまったほど。

もともとは富士見ファンタジア文庫で出版されていたが、絶版になったので、加筆されて再出版された経緯がある。

何度も読み返しているので、ボロボロになってしまっているが、末弥純のイラストがあるので、個人的には文庫の方が好き。

文庫版の方も、BOOK-OFFとか古本屋の通販まだ買えるので、ぜひ。
自分も後編が探しても見つからないので、書い直ししようかな。

この本を読んでからは、劇場版アニメも1よりも2の方がすきになった。
パトレイバー劇場版は1の方が良かったと思っている人は、ぜひこの本を読んでから、もう一度2の方を見直して欲しい。たぶん、印象が全然変わるはず。 しかし、後編を探して本棚を漁っていたら、なぜか単行本の方が二冊出てきた。謎だ。