電子探訪記

モンハン好きのおっさんが残すライフログ、読書・ゲームがメイン

橙乃ままれ『まおゆう』

橙乃ままれの『おうゆう』を読んだ。2chで有名になったSS(Short Story)。魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」の書籍化。ネットでは有名だったが、ようやく書籍化された。全文が会話形式なので、慣れないとちょっと読みにくい。普通の小説とはちょっと違っている。特設サイトから47ページが読めるお試し版があるので、見てみると良いだろう。

本作は九九%以上が会話で書かれている、いわゆる戯曲小説だ。…おまけに登場人物に固有の名前がなく、魔王、勇者、メイド長、女騎士と役柄で呼ばれている。
はっきり言えば、普通の人には読みにくい。
似ているものをあえて探せば、狂言や落語の台本だろうか。


■全五巻で毎月発売される予定との事。感想はすでにネットで読んでいたので、特にない。まだ序盤で盛り上がりに欠けるし、特に好きな見せ場の場面がなかったので。ただし、今からネットで読むのであれば、本で読むのを良いかも知れない。確かに読みやすかった。誤字脱字も修正されていたし、その点は非常に好い。ただし、値段がちょっと高い。1260円。ライトノベルの購入層がメインターゲットだと思うが、この値段だと手軽に買えないかも知れない。その辺が心配。結構、分厚いので、値段相応ではあるが、新書サイズにすればもう少し値段は安くなるのではないかなぁ。巻末の地図は良かった。20110102

■作者・橙乃ままれ氏のブログGoogle先生の検索でトップに来ないのは残念。後は巻末の広告で『ログ・ホライズン』書籍化の告知があったのが嬉しかった。三月下旬らしい。個人的には『まおゆう』よりも、こちらの方に期待している。だが、一つ懸念がある。書籍化されると、Web上に公開されているコンテンツが削除されてしまうことだ。それだけは避けて欲しいが、どうなるか心配。

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