電子探訪記

モンハン好きのおっさんが残すライフログ、読書・ゲームがメイン

マネジメントの最重要点は「何をするかを決める」のではなく、「何をしないかを決める」こと

「いきいきママ」で業務が崩壊した話

産休育休がうざがられる原因

「誰かが休んだことを、他の誰かが責める」という状況を放置するマネージャーにはなりたくない。 | Books&Apps

産休・育休に入る部下を一年で二人も無事に見送った管理職です

現場レベルでの業務のマネジメントがホットエントリーしていたので、自分も最近身につまされているので、便乗して自分の考えを言語化しておく。

自分は管理職ではなく、課長補佐的な役職で、管理職になるように圧力を掛けられているが、やんわりと拒否している立場の人間だが、経済が縮小して、どこもかしこも右肩下がりでリソースが限られる今の日本で、管理職に求められるマネジメントは、「何をするかを決める」のではなく、「何をしないかを決める」能力ではないかと思っている。

今までやってきたことを、やらなくなれば、顧客満足度や売上げが下がるかもしれない。だが、そういったやらないことによるリスクと、減ってしまったリソースを天秤にかけ、何をやらないかを決断し、その決断による発生するリスク(責任)を負うすることが、課長職のマネジメントではないかと考えている。

部長以上の管理職にはもっと大局的な視点に立ったマネジメント能力が必要になるとは思うが、現場レベルで必要とされる管理職のマネジメントとは、個々の部下のタスク量と内容を把握し、タスクの優先度、重要度に応じて、捨てるべきタスクを選び出し、リソースの総量に応じて、タスクを再配分することだろう。

リソースがどんどん減っていて、どこも余裕がない中で、その「何をしないかを決める」ことができない課長職は、役に立たない平社員よりもはるかに会社組織にとって害悪になりつつあり、タスクを捨てる(切り捨てる)ことができない課長が仕切る現場は悪循環に陥り、疲弊して行くしかない。

最後の記事では、そのタスクの切り捨てができる人が管理職(課長)だったので、なんとか乗り切ることができたという稀有?な事例だろう。

「利益が足りないから、残業時間を減らせ」と言う課長は大勢いるが、「残業時間を減らす代わりに、◯◯とXXのタスクはやらなくていい」ということを指示してくれる課長はほとんどいない。

「業務を工夫して効率化して」「チーム内のメンバーを協力し合って」とは言うが、絶対と言っていいほど「XXをやらなくていい」とは言わない。

「業務を効率化して」「チーム内で協力して」と言うだけしかできない課長が多いし、そういう人に限ってそれを言うことがマネジメントだと思っている節がある。そんなのはマネジメントではないし、「業務を効率化して残業時間を減らせ」とかしか言えないのであれば、それは単にサービス残業の強要でしかない。

今の日本は経済の撤退戦をしているようなものであり、課長職には退却時の現場指揮官のような有能さが必要とされる時代になってしまったのだろう。

自分はそんな有能な指揮官には到底なれないので、指揮官を支えることができる下士官のような存在でありたいと思っている。給料は増えないけど…