最近、あんまり本を読んでいないなぁと思い、読むならSF物が読みたいという気分だったので、ネットとかの記事で記憶に残っていたタイトルで、未読の物をいくつかピックアップして読んでみた。
- 作者: 林譲治,Rey.Hori
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/08/21
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
が、残念なことには、自分はあまり楽しめなかった。タイトルからも分かるが、日系の植民惑星が舞台なので、日系の似たような名前ばかりが登場する。同時に、同じ職業(軍人、官僚)ばかりが沢山出すぎて、登場人物の区別ができず、世界観に全く浸れなかった。この辺、もう少し登場人物を絞って描くべきではないかと思った。登場人物が多すぎて、結局誰が主役なのかも分かりにくく、そのため感情移入できなかった。
SF好きでSFをよく読んでいる人には合うかもしれないが、自分のような普段からほとんどSFを読まない人には合わなかった。設定は面白いのに、残念。
- 作者: カルロゼン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/08/08
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ヤキトリ2 Broken Toy Soldier (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: カルロ・ゼン,so-bin
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2018/04/18
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
乱暴者の軌道降下兵版の「エンダーのゲーム」と言った感じ。SFっぽいモノを手っ取り早く読むたいという人にはオススメかもしれない。
ただし、軽めでスイスイ読めてしまうが、逆に軽すぎて少し物足りない感じがして、満足感は少な目。
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
- 購入: 5人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
噂に違わなく、素晴らしい作品。こういうSFが読みたかったので、非常に満足できた。難点は予備知識がない状態で読むと、世界観を把握するまでに少し時間がかかることくらいか。ただ2部から3部くらいまで読み進めると、ぐいぐい引き込まれていく。日本人の作家なので、翻訳のSFにある違和感が全くなかったのも、凄く良かった。未読の人は、絶対に読んでおくべき作品。
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
- 購入: 5人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/01/25
- メディア: Kindle版
- 購入: 1人 クリック: 9回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
なので、自分が求めているようなSFではなかった。ただ文体はライトノベルっぽく読みやすい。各キャラクターもスタンダードなステレオタイプで、イメージしやすかった。気が向いたら、続刊を読んでみようかと思ったが、とりあえずは1巻だけ読んで満足した。
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/08/01
- メディア: Kindle版
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: アンディウィアー
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/09/30
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (21件) を見る
映画になっているので、結構有名。だが、自分は映画も未読だった。海外の作品なので、翻訳が心配だったが、完全な杞憂だった。
超絶に面白かった。翻訳が素晴らしいのか、海外の作品にありがちな不自然さがまったくなく、文章がスムーズに入ってきて、場面が自然にイメージできた。
翻訳も良かったが、何より自分が求めて、読みたいと思っていたSFその物だった。これぞ王道のSFという感じで、すごく楽しめた。
映画を未視聴だったので、結末を知らなかったので、最後までワクワクできたのも良かった。ボリュームも文庫本で570ページ余りあって、満足感が高い。ここ十数年、ほとんどSF小説を読んでいなかったが、一番面白く、楽しめたSF小説だった。
未読の人は絶対に読んで、損はしない。火星有人飛行が現実味を帯び始めている今だからこそ面白いという面もあると思うので、今の内に読んでおくべきだと思う。