電子探訪記

モンハン好きのおっさんが残すライフログ、読書・ゲームがメイン

『三体Ⅲ 死神永生』を読了。まぁまぁ、面白かったが、自分的には大絶賛という訳ではなかった

まぁまぁ、面白かったし、翻訳も毎度のことながら素晴らしく、非常に読みやすかった。

しかし、世間で言われている程の傑作SFかと言われると、個人的にはちょっと違うよなぁというのが、正直な感想。

決して、詰まらない訳ではなく、面白くはあるが、世界的なブームになるほどの大傑作SFかというと、過大評価なのではないかと思ってしまう。

自分は、『星を継ぐもの』は好きだけど、『幼年期の終り』はあまり好きではないという偏った嗜好があるので、その点からもちょっと自分が好きなSFからは少し外れていたのが、そういった感想を抱いてしまった要因かもしれない。

中国発の大作SFで、オバマ前大統領も絶賛という謳い文句に踊らされて、過大評価されている面もかなりあるのではないかなぁと思ってしまう。

ただ、『三体』の第一巻の文化大革命のシーンとか、『三体』のゲーム化しているシーンなど、各章毎に引き込まれるシーンがあり、その点は非常に魅力的なSF小説だった。

もしかしたら、もう少し経って、最初から読み直ししたら、また印象が変わって、異なる評価をする可能性もあるかもしれない作品だった。

取り敢えず、壮大なスケールのSFが好きな人にはお勧め。