電子探訪記

モンハン好きのおっさんが残すライフログ、読書・ゲームがメイン

要領が良い人は早合点しがちで、手を抜きがち

相変わらず、しんざき氏は良いテーマで記事を書くなぁと思っていたら、案の定、ホットエントリー入りしていた。

取り敢えず、この記事を読んで自分が思い浮かんだ事は以下の点。

1)要領が良いと、ポイントポイントを抑えるのが上手だが、逆に何もないところに要点を見つけ出して、関連性を作り出してしまうこともある。

2)重要度が低いと判断したポイントを不要なものだと思い、小さな差異を無視したり、手順をショートカットしたりして、ケアレスミスをしがち。

まぁ、端的に自分や、自分の周りの観測範囲でのことでしかないのだけど、上記の点はあるんじゃないのかなぁ。

自分がSE(システムエンジニア)とCE(カスタマーエンジニア)の合いの子のようなことをしており、障害分析を頻繁にしているからかもしれないが、似たような障害が立て続けに起きたりすると、類似性を見つけ出して、勝手に原因を推定して、ストーリーを脳内で想像して関連性を作り出してしまうことがある。

原因を推定し、可能性が高い仮定を幾つか推測して、それが本当がどうかを色々とハード設計やソフトウェアSEに問い合わせたり、自分が立てた仮定が正しいかどうかを、一つ一つ検証していくのが、障害分析の仕事なので、一概には間違いではないが、最初は絶対に関連性があるだろうと思った事が、よくよく調べたら単なる偶然で全く関連性がなかったということは、結構あったりする。

2つ目は、料理が下手な人によくあることかもしれないが、レシピの通りに作らず、調味料をきちんと計測せずに入れずに目分量で入れたり、みりんがないからと醤油と日本酒を適当に混ぜたものを代わりに入れたり、温度や時間をきちんと計らずに調理したり、短冊上に切るのが面倒なので勝手にぶつ切りにしたり、面倒な工程を飛ばしてしまったりして、失敗することがある。

英語の試験とかでも、構文の重要な点は出来ているが、単語のスペルミスをしていて減点されたり、数学でも公式などの重要な点は出来ているが、細かい単純な足し算や掛け算とかで計算ミスしてしまったりしがち。

まぁ、歳を取ると、自分がどういったところでミスをするかも分かってくるので、自分がミスをしがちな点を入念に再チェックするなどして、ミスをしないようにはなってくるが、それでも時折ミスを生じさせてしまうことがある。

その点、要領は良くない人の方が、時間は掛かるが愚直に丁寧にやるので、ミスが少なかったりする。

ただ、要領が良過ぎて勝手な判断で手順をショートカットしたりすると重大な事故に繋がってしまうが、だからと言って、あまりに愚直に成り過ぎてバカ丁寧にやり過ぎては、仕事が延々と終わらなくなってしまう。

最終的には、何事もバランスと匙加減の問題になってしまうので、そのバランス感覚と匙加減を状況に応じて臨機応変に上手く調整できる人が本当に「仕事が出来る人」になるのだけど、それを会得するには場数を踏んで経験を積むしかないという身も蓋もない話になってしまうという…

<追記>
しかし、この文章を書いた後、ブコメを読むと、自分が抱いた感想とは全然違う方面からコメントする人もいて、やはり色々な人が一言書きたくなるような身近なテーマを選び、なおかつ例題として日本人なら誰でも分かる鎌倉幕府の成立の教科書の文章を持ってくるのが秀逸すぎる。しんざき氏は、センスが良いというか、本当に頭が良い人だなぁと感心してしまう。