電子探訪記

モンハン好きのおっさんが残すライフログ、読書・ゲームがメイン

【書評】ミレニアム ドラゴン・タゥーの女

■書店の売れ筋ランキングにあったので、以前から気になっていた。Sony電子書籍端末「Reader」を買ったので、試しに購入してみたら、ハマった。珍しく一気に読んでしまった。間違いなく徹夜本。

■あらすじは訳者の後書きを読むと分かる。導入部分が非常に長いので、どういう物語なのか知った上で読んだ方が良い。ネタバレはないのでその点はご安心を。あらすじを知らないと物語が展開を始める前に飽きてしまう可能性がある。自分も平凡で殺人事件が起きない序盤に、少し飽きてしまい、途中で読むのをやめようかと思ってしまった。

電子書籍だと導入部分を丸々タダで読めるので、興味がある人は読んでみると良い。多分、サンプルを最後まで読んだら、「この続きは製品版で」という言葉に促されるまま、購入ボタンを押してしまうこと請け合い。

■翻訳文が凄く読みやすいので、序盤の起伏の少ないストーリーでもストレスなく読めた。翻訳者が評価されることは少ないけれど、個人的には凄くしっくり来る文体で、自然と情景が浮かんで来て、すぅ~と文章が入ってくる感じで、個人的にはもろ好みの翻訳だった。多分、これだけ売れているのは、原作が優れているのに加えて、翻訳が素晴らしいからだろう。

■三部作らしいが、間違いなく全巻購入してしまいそう。ただ原作者がすでに死去してしまっており、この三部だけしかなく、続きが読めないのだけが残念。取り敢えず、1巻を読み終わったら、すぐに2巻を買ってしまった。電子書籍の利点だけど、本の出費が増えそうな予感。